アカデメイア・オブ・コンプライアンス
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 コンプライアンス経営の実現のために人や組織をどう変革させていくか。「これをやれば達成できる」という絶対の解はありません。

 完全を求めるのではなく“セカンドベスト”の発想で、まず出来ることから始めましょう。

強化術(その1) コンプライアンス担当としての「当たり前」(=最低条件)を満たす

企業コンプライアンス・コンプライアンス経営の担当者として満たすべき最低条件は、

  • コンプライアンスを人に語るに足る見識を持つ。
  • 自分自身の発言と行動を一致させる。

の2つです。理由は簡単で「重みが無い人からの苦言は聞き流される」、「言っている事とやっている事が一致しない人を信用する人はいない」からです。

 では、これら最低条件を満たすためには何をしなければならないか。

  1. 一個の人間として、自分なりの社会観や人間観を確立させる。(少なくとも確立させるべく自分なりに“苦しむ”)
  2. 職場での自分の発言と行動を一致させる。
  3. 他部署へ求める事項は、他部署よりも高いレベルで取り組み行動する。

 「この人は正論を吐くが、確かにそれに値する人だ」と周りの人に思わせる態度や行動を、身をもって(最低でも)2つから3つは示す必要があります。 

 容易いことではありませんが、これを実行しない限りコンプライアンス実現の成功確立は上がりません

強化術(その2) 社内での存在感を高める

 コンプライアンス担当部門・担当者として社内の各部署に認められる存在になりましょう。
周囲に影響力を及ぼす「力の源泉」としては”権力”などに代表される「外的な力」と、それに頼らない「内的な力」があります。説得力や影響力は「内的な力」の方が強いので、とにかく後者を強化することに全力を注ぐべきです。

 強化術(その1)を確実に実行すれば自ずとその存在感は高まっていくのですが、さらに以下も実行すると良いでしょう。

  • コンプライアンス担当者は自分の部署にいてはいけない。常に社内の全ての部署に自ら足を運び、現場を実際に見、現場を知り、現場の人と親しくなる
  • 最初はコミュニケーションの質より量を重視する(=とにかく現場に足を運ぶ回数を増やす)ことが親しくなるためのコツ。
  • また現場では現場の言葉を学び、現場の言葉を話す
これらを励行すれば、コンプライアンス担当部門・担当者としての存在感は必ずアップします。

強化術(その3) 「当事者意識を高める訓練」を繰り返す

 コンプライアンス違反の芽は、ものごとを「他人事」として捉えるメンタリティーから生まれます。組織の全員を巻き込んだ働きかけを行い、物事を“自分ごと”として捉える訓練を繰り返しましょう。

  • コンプライアンス違反の他社事例を学ぶ。
  • その背景や原因を自分たちの目線と感覚でなぞってみる。
  • コンプライアンス実感論を実践する。(実感論については、本サイトHOMEの8〜10を参照)

 コンプライアンス違反はいくら知識を学んでもそれを防止することは困難です。知識で現実が動いているわけではないからです。

 知と情を交差させた訓練が必須です。

(注)上記強化術は三段跳びの関係にあります。

  • 強化術(その1)=ホップ   : まず自分がきちんとする
  • 強化術(その2)=ステップ : 周囲から認められる
  • 強化術(その3)=ジャンプ : 自分のリードで周囲を巻き込む

ホップなしではステップ出来ません。またステップなしではジャンプ出来ません。 これが真実です。

これを「綺麗ごとの正論」と捉える見方もありますが、結局は正論が勝利します。
まずはこの正論をありのままに受け入れ、やってみることを強くお勧めします。